漫画『アオアシ』を読んで

『アオアシ』はJリーグのユースチームを舞台にした、サッカー漫画です。高校サッカーと同年代ですが、全く違った世界が描かれ、注目を集めています。主人公は、狭き門であるセレクション(入団試験)を突破して、名門ユースに加わった青井葦人。高いポテンシャルを秘めながら技術に劣る彼が、生え抜きのエリート達にもまれながら成長していく姿がドラマチックに描かれています。

一番印象的な場面が、ユースの中でも最も距離を取っている、苦手である阿久津に教えを請うシーンです。

苦手である、嫌悪感を持っているということは、裏を返せばその人のことが理解できない、わからない、考え方の観点・方向性が全く違うということです。

よって、これを理解することは、客観的に見て、大きく向上・進歩することに繋がる可能性が高いことを意味してきます。

しかし、だからといってそれが簡単にできるかというと決してそうではありません。

自分自身、自信をもってそれができたと思える過去は何十年遡っても全く見えてきません。

この場面に限らず、対立する相手に対して、主人公青井葦人が教えを請うシーンが少なくありません。

5巻の昇格生に対する対応もそれにあたると思います。(ただ、今回の阿久津に教えを請うシーンはその中でも特別観がありますが・・・)

サッカーを知らない起業家の間でも話題だそうですが、わかる気がします。

起業し、経営者になるにあたっては、常に貪欲に向上していかないと今の日本では会社を存続させることが不可能だからでしょう。(起業して10年後に会社の生存率は6%位だそうです。)

主人公青井葦人の最大の才能は高いポテンシャルとされている俯瞰の目以上に、誰に対しても怯まず、教えを請えるその精神力・意志力の様な気がします。

自分も見習わなければとこの漫画をみると常に思います。

 

 

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