保険制度や年金制度が整備されている日本は福祉国家であると一応いえると思われます。

一般的に福祉国家は財政赤字を生みやすいといわれています。

実際的に日本は世界最大の政府債務残高(対GDP比)を保有してしまっています。

しかし、日本以上に福祉国家であり、大きな政府である北欧諸国の政府債務残高(対GDP比)では日本の四分の一以下で、腐敗認識指数・国際競争力も世界最良位レベルを諸国それぞれが保っています。

この日本と北欧諸国の大きな差を生み出した原因は、民主主義から派生する結果的客観的評価システムの機能の度合にあります。

選挙においては、日本では候補者の名前を連呼連呼の画像するような認知度・知名度など主観的要素を競うことを主とし、政治家は政策を学ぶより、新年会・忘年会・盆踊り盆踊りの画像などの顔出しが重要視されますが、スゥエーデンでは、政策論争を中心とした静かな討論・対話集会対話の画像が一般的で、各政党のマニュフェストを叩き台にした具体的な政策論議が進められます。

政治主導による政策の実行で政策党の公約の七割から八割はスゥエーデンでは実行されていきます。

抽象的な公約しか掲げられず、余り守られない日本とは対照的です。

また、投票率も、定員に対する立候補者数も圧倒的にスゥエーデンは日本を上回っています。

民主主義から派生する政権党の政治に対して多数の国民による選挙における得票率という評価と政権を任せるという報酬という結果的客観的評価システムでは他の野党との対比や選択肢の豊富さがその機能の充実度に直結しています。

マニュフェスト等により具体的な公約が示され、過去実績において七、八割実行されていることは政権を任されていない野党であっても、政権獲得後のビジョンが把握でき、与党の代わりとなる選択肢になり得ると共に与党の実際の政治と以降の方針であるマニュフェスト等との対比にもなることから、日本の様にマニュフェストが抽象的で余り守られないことと比較すると機能の充実度がかなり高いといえます。

選択肢がなかったり、対比がしにくい状態では、当然投票率も下がり、日本の地方の首長を決める選挙では、相乗りの候補と共産党の候補の二択しかないことが常態化して、投票率も20%台とかなり低率になることもあります。

投票率が下がると一部の利権団体の影響力が大きくなり、正当な評価がされにくくなるという悪循環に陥ります。

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